宮部みゆき原作の「模倣犯」と言う映画の中で、橋爪功演じる豆腐屋の主人が言っていた台詞
「自分の心の守り方は、苦しくても歯を食いしばって、日常を続けていく事だ」
確かこんな感じ
とても深く私の心に刺さった
私は特に苦境に置かれているわけではない
平凡で、穏やかな生活を送る主婦
それでも生きていれば傷つく事がある
その傷は小さくて、棘が刺さった様な、あるいは蚊に刺された程の
ささいな、人には分からない、
傷
でも、傷である事に変わりはない
傷は痛い
小さくても痛い
世の中にはもっと大変な目にあっているひとが沢山いるんだから
って言う人がいるけれど
だから何?
そう言う人がいれば私の痛み軽くなるの?無くなるの?
そんな訳ない
棘だってちゃんと抜いて処置しないと
どんなに小さい傷でも痛みでも
無かった事には出来ない
痛みが無くなるまでは痛い
それは素直に認めようよ
人から見てくだらない事でも
次元の低い事でも
子供っぽい事でも
傷ついちゃったものは仕方ない
痛いものは痛いんだ
ちゃんと手当して無かった事になんかしないで
痛くなくなるまでは我慢しようよ
歯を食いしばって日常を続けよう
痛みを抱きしめながら
その痛みこそが私であり
あなただから