四季折々の風の匂いを感じたい

日常の風景や、その日その時の思いを絵手紙の様に綴ってみたい、そんな気持ちで書いているブログです。

体の声

緊張する質だったので、大人になって仕事をする様になってから肩凝りに悩む様になった。

仕事を止めて結婚してからも肩凝りは治らず、ますます酷くなっていった。

体が硬い状態が常態化していった。
しかし、家事や子育ては待ってくれず、目の前の仕事をやらざるを得なかった。

凝りは肩から首、腕、背中全体へと、そして、体の奥へ奥へと広がっていった。

体側が固まり、後ろは振り向けず、痛い事が当たり前になっていた。

子育てが一段落したある日、体を改善しようと思い立った。一生このままでは絶対に厭だと思った。

運動を始めた。血流を良くすればほぐれるはずだと考えた。が、そんな簡単な事ではなかった。

運動後に得たものは、筋肉痛と張り返しと原因不明の痛みだった。体の深いところがとても痛かった。

ストレッチもやった。硬いものを無理やり伸ばしてみても柔らかくはならなかった。

どうしていいかわからなかった。
そんなある日、筋膜リリースを知った。初めて体が反応した。体の奥の手で触れないところがはがれていくのが分かった。

私の体に今必要なものはこれだったんだ。私は毎日リリースした。そしてその上で運動やストレッチや犬の散歩をした。

この時をターニングポイントにして私の体は少しずつほぐれていった。

私は体の声を聞く事の大事さを知った。世の中にあふれている「体にいい事」は最大公約数でしかない。一人一人体質も違えば骨格も違う。

自分の体の声を聞けるのは自分だけ。
自分に合ったものを見つけ、自分をケア出来るのも自分だけ。

運動の効果を得るには運動出来る体にならないと駄目なんだと知った。凝りをほぐすにはそのためのケアが必要で、運動で代用は出来なかった。

複雑に絡み合い、こんがらがってしまった私の様な体の人には、丁寧で根気強いケアが必要。

きっとそれを分からずに苦しんでいるひとが沢山いるはず。

体の声を聞いて欲しい。自分に合ったものを見つけて欲しい。そして、苦しみから解放されて欲しい。

この経験が誰か一人でも役に立つ人がいたなら幸せ。