四季折々の風の匂いを感じたい

日常の風景や、その日その時の思いを絵手紙の様に綴ってみたい、そんな気持ちで書いているブログです。

小さなハッピー 〜 珈琲屋の人々

「珈琲屋の人々」は

池永陽と言う人の作品です

 

2014年にNHKBSPでドラマ化され、高橋克典主演で放送されました

 

 

2020年5月に再放送され、それを見て心が慰められました

 

 

私はコロナが怖くて精神が

不安定になっていました

 

 

 

主人公宗田行介(そうだこうすけ)はレトロな喫茶店珈琲屋のマスター

 

毎日一つ一つ丁寧に

美味しい珈琲を淹れる

不器用で無口な中年男

 

 

実は彼には人を殺して服役した過去があり

 

 

そんな珈琲屋の常連は近所の

商店街の仲間達

 

行介の過去を承知で

温かく見守り

珈琲に癒されて愚痴を言う

 

 

ある日店に不似合いな

美しい女性が

現れて

 

 

行介は心惹かれながらも

ただただ珈琲を淹れるだけ

 

人を殺した自分は

幸せになってはいけないと

決めているから

 

 

殺人と言う重い過去を

服役が終わったにも関わらず

一生背負い続けようとする

行介に頭が下がる思いがして

何故か救われた感じがしました

 

 

自分が抱えている

コロナと言う苦しみは

ワクチンが開発され

治療法が確立され

数年後には終わるでしょう

 

 

行介の苦しみは一生続く

起こってしまった過去は

変えられないから

 

それを受け入れ受け止め

背負い続けようとする

行介

 

 

自分より苦しい人がいる

だから救われたのでしょうか?

 

 

意味も理由も不明だけれど

慰められました

 

 

今年も同じ5月が来て

不安がぶり返して来たので

同じ珈琲屋に慰められています

 

 

今年は映像が無いので

原作本を読んでいます

 

実は大事な女性の設定が

ドラマと原作では

違っているのですが

底に流れるもの

主人公の生き方

美味しい珈琲の香りが

漂って来そうな雰囲気は

一緒なので

本を読んで

心を落ち着けています

 

 

精神安定剤代わりに

今日も自分で淹れた珈琲を

飲みながら

珈琲屋を読んでいます

 

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