四季折々の風の匂いを感じたい

日常の風景や、その日その時の思いを絵手紙の様に綴ってみたい、そんな気持ちで書いているブログです。

上手な死に方?

生き物はどうしたら

穏やかな最期を

迎えられるのだろう

 

 

 

 

愛犬文太の最期があまりにも

痛々しかったので

そんな事を考えてしまう

 

 

 

生命力が強く

内臓が丈夫

だが老は容赦なく進行する

 

 

 

筋肉が減少

体が言う事を聞かなくなり

出来る事がどんどん減っていく

 

 

 

昨日まで元気だったのに

たちまちのうちに

まるで坂を転がり落ちる様に

歩けなくなり

立てなくなり

寝たきりに

 

 

 

それは残酷な現実だった

そして他人事ではない

現実

 

 

 

内臓が丈夫なだけに

なかなか死ねず

寝たきりの辛い時間を

長く過ごす事に

 

 

 

もちろん出来るだけ

寄り添い緩和ケアに

努めたつもりだが

人間に出来る事なんて

限られている

 

 

 

背中をさすって

宥めて安心させる

くらいが関の山

 

 

 

今思い出しても心が痛む

 

 

 

TVなどの広告で

筋肉を鍛えるとか

筋力を保つとか

いろいろ宣伝されてるけど

少し方向が違う様な気がする

 

 

 

いや 生きてる間はそれで良い

元気なうちはそれで良い

 

 

 

穏やかな死に向かう

準備としてはどうなのか

 

 

 

筋トレではない様な

 

 

 

どうやったら

死と言う着地に

成功するのだろう

 

 

 

低空飛行?急降下?

 

 

 

わからない

まだ誰も答えを出していない

もしかしたら上手いこと

出来た人がいるかも知れないが

世間一般には知られていないし

解明されてもいない

 

 

 

人間は長寿を求めて来た

今は健康長寿を求めている

次は穏やかな死だろう

 

 

 

愛犬文太の教えを

無駄にしないためにも考えよう

 

 

 

文太 文太 

どうかどうか

安らかに

愛した犬

27日土曜日 

ずっとお世話になった

動物病院へ挨拶に

 

 

地元のカフェの焼き菓子を

皆さんでとお渡しして

先生にも一言とお願いした

 

 

イケメンの先生から

 

「いつも散歩している姿を見て元気なワンちゃんと言う印象でした。20年間幸せでしたね。」

 

とお言葉をいただき

有り難かった

 

 

この日は朝から

愛犬の事を考えてしまって

じわじわ涙が出て

 

 

病院への報告と挨拶も

気になっていたので

やっと胸のつかえが

おりた気がした

 

 

また一つ節目を終えた

 

 

こうして段々と遠い出来事に

なっていくんだな

 

 

 

亡くなってまだ

1週間と経たないのに

普通に食べ

普通にTVを観て

普通に笑って

 

 

 

でも生活はしていかなければ

そして普通にする事が

悲しんでいない

と言う事にはならない

 

 

 

年末年始の忙しさが終わった時

急にペットロスが来ないとも

限らない

 

 

 

先のことも

心の中のことも

誰にもわからない

 

 

愛犬との死が

私の心と体にどんな深さで

どんな影響を与えるのか

想像もつかない

 

 

 

でも何が来ようと

方向性は決まっている 

それに潰されない

それを糧にする

 

 

愛犬なんだから 

愛した犬なんだから

可愛いだけじゃない

時には憎らしく

時には怒って

本気で向き合った

存在なんだから

 

 

家族だったんだから

 

 

 

 

 

 

せんないこと

もう少し楽に逝かせて

あげられなかったものかと

つい考えてしまう

 

 

 

考えても答えは出ないし

出てももう遅いし

 

 

 

どうしようもない事なのに

 

 

 

何が悪かったのか 

何が足りなかったのか

あるいは余計なこと

だったのか

 

 

 

愛犬文太は雑種で

生命力が強く内臓も丈夫

それは良いことのはず

でもそのために最後は

なかなか逝けなくて

しんどかっただろう

ならどうしてあげれば

良かったのか

いや 

そもそもしてやれる

事なんか無い

 

 

 

 

それでも考えてしまう

どこまで戻って

どこをどう修正すれば

違う結果になったのか

ならなかったのか

 

 

 

睡眠薬を使ってあげた方が

良かっただろうか

そしたら少し早く逝けたかも

 

 

 

安楽死は絶対に厭と言う

私の独善的なエゴのために

愛犬に苦しい

思いをさせたのでは

 

 

 

スキンシップやマッサージは

足りなかっただろうな

全然しなかったわけではない

たまにはブラッシングもした

シャンプータオルも使った

 

 

 

もっともっとやってあげた方が

血行が良くなった可能性はある

でも私は体が弱い

傷の手当てとエサと水だけで

精一杯だった

交代要員もいない 

だから仕方がない

 

 

 

何を評価するにも最後は

「仕方がない」に行き着く

 

 

 

ああ・・・

 

 

 

せんないこと

せんないこと

でも愛犬が身をもって

教えてくれたことが

たくさんある

 

 

 

だから答えは出なくても

考え続ける

それが愛犬に応える道と

思っている

 

 

 

これもまた自己満足か🙂‍↕️

 

 

 

この20年たくさんの

癒しと教えをくれた

愛犬文太 ありがとう

何にも返して

あげられなかったね🥹

 

 

 

 

 

 

 

 

安らかに

愛犬の介護をしてみて

人間に出来ることなんて

微々たるものなんだなと

つくづく思った

 

 

 

褥瘡の傷と痛みを何とか

和らげてやりたいと

一生懸命努力して

ネットで犬用の包帯を買ったり

必死に手当をした

 

 

 

その時はまだ私の力できっと

治してみせると傲慢なことを

考えていた

 

 

 

自然の前には人間なんて

無力に等しいとまだ

知らなかった 愚かだった

 

 

 

褥瘡は完治はしなかったが

ジュクジュクを

乾燥させる事は出来た 

それが限界だった

 

 

 

その後オムツかぶれに悩まされ

オムツを履かせる事を止めたり

ウエットティッシュと布と

どちらがかぶれに良いか

悩んだり

いろいろ試行錯誤した

 

 

 

薬も処方してもらい

エサ(ちゅーる)に混ぜて

食べさせた

 

 

 

それでもなかなか

改善しなかった 

犬の体は日に日に弱っていった

 

 

 

筋肉が無くなって

立つ事はおろか自分を支える

ことも出来なくなり

首を持ち上げて

エサを食べることも

ままならず 

スプーンで口の中に

入れてやったり 

水差しで水を少しずつ

飲ませたり

 

 

 

あとは背中を撫でて

安心させるとか宥めるとか

しか出来ない

 

 

 

切なかった

 

 

 

やっとその時が来て

え?今?と言う気持ちと

安堵と両方だった

 

 

しんどさから解放

されたんだと

もう苦しくないんだと

そう言う安堵と

もう介護しなくていいんだと

言う開放感 

微かな負い目と共に

 

 

 

愛犬文太

どうか安らかに🙏

 

 

 

 

 

 

 

 

許してね

愛犬が逝った 

そうなったら

どんなに寂しいだろう 

どんな風に寂しいんだろう 

と以前に書いた 

本当にそうなった今

ほっとしている

 

 

 

寂しい 悲しいと言う感情は

まだ湧いて来ない 

介護で疲弊していたので

久しぶりにまともな

睡眠がとれた

 

 

 

愛犬の弱りきった状態が

あまりにも痛々しくて

そんなしんどさから

解放された事にむしろ

良かったねと言いたい

骨と皮ばかりになって

動く事も出来ず

最後は息をするのも辛そうで

こんなになってもまだ

お迎えが来ないのかと

驚いた

 

 

 

やっと死ぬ事が出来て

弱りきった体から解放されて

死に顔も穏やかで

 

 

 

生きてた時はちょっと

ドジだったのに

何だか凛々しくて

精悍な顔つきになってて

 

 

 

終わったんだな 

やり遂げたんだなと

 

 

 

自己満足だろうけど

パーフェクトなんて

不可能なんだから

 

 

 

もがいてあがいて着地して

これで良かったんだと思う

少なくとも安楽死

選ばなかった

 

 

 

安楽死を否定はしない

介護を経験した者として

それを非難など出来ない

 

 

 

ただ自分は選びたくなかった

それが出来ただけで

良しとしよう

 

 

 

痛い思いをさせた

辛い思いをさせた

ダメな飼い主だった

 

 

 

人間だから 

神じゃないから

許してね

祈り

21日 老愛犬文太逝く 

もう少し 

あと2, 3日は

もつと思った

 

 

だから野暮用で出かけた 

帰宅したら

息をしていなかった

 

 

何度も確かめた 

鼻先に指をかざした 

風を感じない 

胸の辺りを凝視する 

動かない

 

 

 

それでもしばらく

様子を見ていた 

やはりピクリとも動かない

 

 

 

段々死んだと言う事が

確信に変わった 

最後一緒にいて

やれなかった事だけが

残念だった 

でも仕方がない 

 

 

 

時間の問題になってからが

長かった 

自分たちの生活もある 

だから冷たいようだけど

仕方がない

 

 

 

体をきれいに拭いて

業者さんに火葬の

依頼をして

 

 

 

あとは何だか気持ちが

落ち着かなくて 

悲しいとか寂しいとか

単純な感情になれなくて

複雑な思いだった

 

 

 

少し気持ち悪くなりそうな

でも何とか持ち堪えて

気持ちを落ち着かせた

 

 

 

大往生だったんだ 

寝たきりの不自由な体から

解放されて

思い切り野山を

駆け巡っているんだ

 

 

 

そう言う風に想像して

気持ちに折り合いをつける

ことにした

 

 

文太 もう我慢

しなくていいんだよ 

頑張らなくていいんだよ

 

 

 

ゆっくり休んで 

そしてその後は

楽しんでね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こう言う形で来るとは

老愛犬が風邪を引いて5日

夜中、咳をし続けて眠れない

苦しいから飼い主を呼ぶ

当然私も眠れない

 

 

 

ここ3日ばかり寝不足 

辛い 

こんなに咳が出続けるなんて

気管支炎か肺炎では 

と思いクリニックを受診 

どちらでもなかった

 

 

 

咳止めと

私が睡眠を確保するための

犬用睡眠薬を処方してもらう

 

 

 

うちに帰って思った

これは風邪とか

そう言うものではないんだ

老衰なんだ 

不安定な呼吸も

私を頻繁に呼ぶのも

最期を迎えようとする

犬の心細さなんだ 

ならば正面から

向き合わねば

 

 

先程犬用睡眠薬と書いたけれど

本当は犬用ではない 

人用の物をほんの少しの量

犬用として代用 

獣医の先生の処方だから

問題は無いはず 

でもいざ処方されたら

使いたくない

 

 

眠くても辛くても

最期を見届ける 

看取る 

そんな気持ちになった

 

 

あと何日かわからないけれど

エサを食べなくなった

と言う事はもう永くない

水だけでどのくらいもつのか

個体差もあるだろう

文太は生命力が強い

想定外に永いかも 

それでも見届けるしかない

 

 

寝不足 疲労 耐えるべき

今しかないのだから

もうすぐ会えなくなるのだから